5月16日(土)に広島県歯科医師会主催の救急医療研修会に参加しました。
毎年この研修会では、救急に関する講演と実習を行っておりますが、今回は筋肉注射の実習がありました。
歯科医院の現場で、特に緊急を要する対応の一つにアナフィラキシショックがあります。
お子さんをお持ちの方なら、食物アレルギーによるアナフィラキシショックの事例をご存知の方もいらっしゃると思います。急激なアレルギー反応により、全身蕁麻疹、気道浮腫による呼吸困難、血圧の低下による意識障害を認める死にもいたる可能性のあるショックです。
歯科治療の現場でも使用薬剤によるアナフィラキシショックが全くない訳ではありません。
この時に必要になるのが、当院で力を入れている血圧などのモニタリング管理、酸素投与に加え、早期のアドレナリンの筋注です。
もちろん当院にもアドレナリンを常備しております。今回は、アナフィラキシショックを想定した筋肉注射について実習を行ってきました。
数年に1例ともないことですが、いつ起こりうるかわからない危機に常に備え、患者様に安心して治療を受けていただける環境づくりに向け研鑽を積んでおります。