筋機能矯正装置を使った子供の歯並び矯正治療のセミナーを受けに,大阪に行ってきました.
講師は,この筋機能矯正装置を考案されたイタリア人のフランコ・ブルーノ教授で,朝10時から夕方6時までの長丁場でしたが,時間が経つのを忘れるほど内容の濃い有意義なセミナーでした.
この筋機能矯正装置とは,子供の不正咬合(歯並びの悪さ)は,唇や舌の筋肉,口呼吸など口周囲の筋機能の不調和によるとの考えで,子供の小さいうちから口の筋肉の働きを正しくし,永久歯が正常な場所へ生えるように促していこうという装置です.
装置そのものはシリコン製の簡単なもので,これを日中に数時間と就寝中に装着します.
これまで,歯並びの本格的な矯正歯科の治療は,永久歯が生えそろうまで待つことがよくありました.しかし,その間も不正咬合から悪い癖が身についてしまい.なかなかその癖が治らないことがよくあります.
指しゃぶり,口呼吸,ぽかん口,爪かみ,唇を噛む・・・これらは,みんな不正咬合を引き起こす悪い癖になりえます.
まさに「三つ子の魂,百まで」 本格的な歯並びの矯正治療に入る前に,まずは口の筋肉の悪い癖から見つめなおしていきたいですね.