広島の佐伯歯科医師会で,心肺蘇生法,AEDの実習付き講演を行ってきました.今回は,NPO法人「命のバトン」様も紹介させていただきながら講演をさせていただきました.一次救命処置(BLS)の各ステップを確認したのちに,救急車が到着するまでを想定してグループ単位で8分間のBLS実習を行いました.私たちの勇気で,救える命,つながる命があるのです.
片山歯科医院ブログ weblog
新着情報や学会報告、日々の思う事などを綴ります。三つ子の魂,百まで…子供の口の筋肉の働きが歯並びに影響
筋機能矯正装置を使った子供の歯並び矯正治療のセミナーを受けに,大阪に行ってきました.
講師は,この筋機能矯正装置を考案されたイタリア人のフランコ・ブルーノ教授で,朝10時から夕方6時までの長丁場でしたが,時間が経つのを忘れるほど内容の濃い有意義なセミナーでした.
この筋機能矯正装置とは,子供の不正咬合(歯並びの悪さ)は,唇や舌の筋肉,口呼吸など口周囲の筋機能の不調和によるとの考えで,子供の小さいうちから口の筋肉の働きを正しくし,永久歯が正常な場所へ生えるように促していこうという装置です.
装置そのものはシリコン製の簡単なもので,これを日中に数時間と就寝中に装着します.
これまで,歯並びの本格的な矯正歯科の治療は,永久歯が生えそろうまで待つことがよくありました.しかし,その間も不正咬合から悪い癖が身についてしまい.なかなかその癖が治らないことがよくあります.
指しゃぶり,口呼吸,ぽかん口,爪かみ,唇を噛む・・・これらは,みんな不正咬合を引き起こす悪い癖になりえます.
まさに「三つ子の魂,百まで」 本格的な歯並びの矯正治療に入る前に,まずは口の筋肉の悪い癖から見つめなおしていきたいですね.
顎関節症 歯列接触癖(TCH)
顎関節症,歯列接触癖(TCH)の講習会を受けてきました.講師は,顎関節症治療を多く手掛けられ歯列接触癖(TCH)を提唱された,東京医科歯科大学顎関節治療部部長の木野孔司先生でした.先生はよくテレビやマスコミに登場されていますが,私自身直接お見受けするのは初めてでした.
みなさん,歯列接触癖(TCH)ってきかれたことがありますか?
これは,不必要に上下の歯を持続的に接触させている状態です.このことが顎関節症や歯周病の悪化,虫歯の再発はさることながら,肩こりや頭痛などにも影響しているという大変興味深いお話を聞くことができました.
通常,食事や会話のときなど,1日のうちに上下の歯が当たる時間はトータルでも20分に満たないとのこと.しかしTCHがあると,持続的に上下の歯が当たることで口を開け閉めする筋肉が緊張し,歯も抑えつけられ,顎の関節も負担がかかって血行が悪くなるそうです.
最近,このTCHの傾向の方が増えているそうです.パソコン仕事,勉強,ストレスにスマフォ,ゲーム・・・集中すると上下の歯を噛みこみ,これが癖になります.
唇を閉じて,上下の歯と歯が当たらないようにしてみてください.落ち着かない感じがしませんか? 口の中を見て,ほっぺたの裏やベロの横にデコボコとした歯のあとがついていませんか?
思い当たる節のある方はTCHの可能性がありますよ.仕事中や,思い出した時に,ふっと力を抜いて顔や肩をリラックスしてみましょう!
AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース
福山市で開催された,広島トレーニングサイト主催のAHA BLSヘルスケアプロバイダーコースのお手伝いに行ってきました.本コースはAHA(アメリカ心臓協会)が認定する一次救命処置についてのコースで,歯科医療関係者を対象として開催されました.今主流のガイドライン2010に則って行われましたので,お手伝いをする傍ら私も大変よい復習の機会となりました.
心肺蘇生の実習をしました
スタッフも参加し心肺蘇生のトレーニングをしてきました.一説に日本で年間5万人の方が,突然の心肺停止になられているといいます.当院でも,助けられる命にすばやく対応できるようAED(自動体外除細動器)を設置しております.しかし,いざという時に適切にAEDが使え,そして質の高い胸骨圧迫ができるかどうかが蘇生の成否を分けます.そうそう遭遇することではないですが,いざという時に素早く適切に対応できるように,これからも年に最低1回は医院全体で心肺蘇生のトレーニングを行っていきたいです.
感染予防の講演を行ってきました
歯科衛生士,スタッフの方を対象に,感染予防の講演を行ってきました.今回はCDC(アメリカ疾病管理予防センター)から出されている「歯科医療における感染管理のためのCDCガイドライン」を基にお話をさせていただきました.また昨年改正された広島県地域保健対策協議会の「医療従事者等における体液曝露後のHIV感染防止マニュアル」を基に針刺し事故防止から万が一の事故後の対応についてのお話も加えました.今回,このような機会をいただき,当院のスタッフも一緒に勉強させていただく機会を得ることができましたし,また何より事前準備をしていく中で私自身も勉強になる点がありました.今後も改善すべき点は改善を加え,研鑽を積んでいきたいと思います.
新春のお慶びを申し上げます.
明けましておめでとうございます.
本年も,安心で安全な歯科医療の提供と,最新の歯科医療の実践を心がけ,地域の皆様の健康と生きる力のサポートができるよう,スタッフ一丸となって頑張っていく所存でございます.本年もよろしくお願い申し上げます.
※先日,東京出張中の車窓から久しぶりにきれいな富士山が見えました
今年一年ありがとうございました
今年一年大変お世話になりました.明年もどうぞよろしくお願い申し上げます.
今年も志和地窯より年末恒例の新作のご案内をいただきました.今年は色合いの違う高杯3点セットです.
青色はコバルト,桃色は銅,黒色は鉄を使うことで発色させるそうです.
そういえばコバルトは歯科でもなじみのある金属です.コバルトクロムの形で,保険義歯のツメや連結バーによく使います.また当院ではメタルボンドポーセレン冠(セラミックのかぶせ)の金属フレームにコバルトクロムを使っています.
金属は焼き物の発色にも使われているんですね.それぞれの金属に適した温度で焼き上げられることで美しい釉薬の色合いになっています.
改めて金属の持つ力に魅了された年の瀬です.
それでは佳いお年をお迎えください.
在宅医療推進医等リーダー育成研修に行ってきました.
福山市での在宅医療推進医等リーダー育成研修1に参加してきました.これは県内で在宅医療の中心となる在宅医療従事者を養成する県主催の研修会です.さまざまな介護関連職種から130名以上の参加があり,15のグループに分かれ,多職種連携の推進についてフリーディスカッションを行いました.私にとって多職種との連携を図っていく上で,大変実り多い研修会となりました.あわせて,訪問口腔ケアの重要性と必要性について改めて再認識させられる機会となりました.今後,三次地区において在宅医療の一助となれるようさらに頑張っていきたいと思います.